【導入事例】大規模野球施設 ソルト・リバー・フィールズの制御システム統合

2011年にオープンした収容人数11,000人、米国アリゾナ州スコッツデールの野球場。メジャーリーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスとコロラド・ロッキーズの春季トレーニング施設として使用されているほか、2018年から日本ハムファイターズが一軍の春季一次キャンプ地として使用することが予定されています。この野球場における制御・省エネサービス導入事例をご紹介します。

抱えていた課題

当初、制御システムメーカー1社とサブコン2社の計3社の異なるベンダーにより設備管理が行われていました。そのため、設備の合理化、省エネ、運営コストの低減という課題への取り組みが、オーナーの期待通りに進まない状況に置かれていました。

トレインの省エネサービスを採用

ソルト・リバー・フィールズのオーナーは、他社製機器やシステムが対象でも、トレインが高度なサービス運営を提供していることを知り、問題解決に向けて提案を求めました。それに対し、機器・制御システムの合理化に加え、省エネサービス“Trane Building Advantage™”によるサービスを提案。提案の中で、機器、制御システム、省エネサービスをワンストップショップとして実現可能であることが具体的に示されていたことが決め手となり、トレインがサービスパートナーとして選定されました。

導入後の効果

 

データ収集と分析が可能に

まず既存の制御システムを、トレインのビルディングオートメーションシステム(BAS)「トレーサーSC」に統合し、コマンドセンターに転送することで、データを集積できるようになりました。このシステム統合により、トレインはエネルギー使用状況の把握・分析ができるようになり、施設全体のエネルギー効率、運営効率、そして持続可能性の向上へ向けた対策が可能となりました。

建物の性能評価で機器の寿命を長期化

最初に行われた設備診断で、24時間365日で稼働するシステム、液式クーラー(Fluid cooler)の不適切な運転、AHU(エアハンドリングユニット)の低温時の非効率運転、VAV(可変風量装置)のセットポイントを変更できないなどの問題が明らかになりました。

保守・点検について

トレインは、顧客が他社製HVAC機器を使用している場合、その機器の標準スペックに基づきメンテナンスを行います。今回はEMSで収集されたデータに基づき、機器の点検、メンテナンス、予知保全が行われました。こうしたトレイン技術者による作業内容、データの分析結果、推奨事項が記載された作業報告書に基づいて、ソルト・リバー・フィールズはその後の計画と将来のサービスの優先順位付けをすることができるようになりました。

導入によってもたらされた結果

トレインのトレーサーSCと他社製システムを統合することで、ソルト・リバー・フィールズはより効率の高い液式クーラー(Fluid cooler)の運転が可能となっただけでなく、機器の消耗の軽減にもつながりました。

トレインという信頼のおけるアドバイサーからのデータと報告書による豊富な情報に基づき、積極的な施設運営とエネルギー管理の最適化が可能になりました。

トレイン技術者は4半期毎の設備診断から得られたデータを解析し、機器の不具合兆候の発見や生産性の向上への助言に活用しています。

ソルト・リバー・フィールズの設備管理マネージャーであるJorge Toro氏は以下のようにコメントしています。

「私たちは電力使用量を削減でき、HVAC機器の不具合の減少による人件費とメンテナンスコストの低減を実現することができました。機器の寿命が延びたこともさらに重要な成果だと思っています。トレインは常にタイムリーなサービスとメンテナンスを提供してくれるなど、とても積極的にサポートしてくれています。」