シリコンウエハー製造工場の省エネ改修

タワージャズ社は、トレインと行ったニューポートビーチ工場の省エネプロジェクトにより、電力会社のサザン・カリフォルニア・エジソン社から過去最高額となる185万ドル(約2億9百万円)のリベートを獲得しました。

 

タワージャズ社

タワージャズ(NASDAQ/TASE: TSEM)は、グローバルスペシャルティファンドリのリーダーとして、車載用、医療用、産業機械、家電、航空宇宙・防衛などの成長市場で世界各地の300以上のお客様向けにアナログICを製造しています。

 

プロジェクト内容

このプロジェクトは、タワージャズのニューポートビーチ工場の熱源システムの近代化と、老朽化した設備の入替に焦点があてられていました。同工場では800名以上の従業員が勤務しており、主に、消費者、工業、自動車、医療、航空、防衛産業向けに200 mmのシリコンウエハーが製造されています。

トレインとタワージャズのプロジェクトチームはいくつものシミュレーションを行い、工場にとって最適なソリューションを検討しました。 トレインは、設備管理、コーポレート・ファイナンス、熱源システム担当者など、タワージャズのさまざまな部署の担当者と慎重に作業を進め、すべてのステークホルダーの要求を確認しました。

同工場は24時間365日稼働しているため、製造環境への影響を最小限に抑えるための詳細な計画が練られました。プロジェクトチームは、今回の設備改修で、冷凍機4台の追加、制御システムの更新と最適化、冷却水ポンプのモーターの更新を行い、工場が最高の状態で稼働するようにしました。

省エネ改修の成果

2017年11月に省エネ改修が完了し、製造と労働環境の改善とともに、熱源システムに要するエネルギーの約50%の削減を達成しました。同工場は、かつてグループ内2位のエネルギー消費量でしたが、現在では2番目にエネルギー効率の高い工場となりました。

具体的には、1.3 MW以上のピーク電力カットと、12.5 GWの年間消費電力量削減を実現しました。これは、約2000台の自動車から排出される温室効果ガスの削減に匹敵します。

お客様の声

タワージャズの施設部長、ジェリー・ケリー(Jerry Kelley)氏はこう述べています。

「今回の改修プロジェクトが工場全体の環境改善に影響したことは、当プロジェクトが多くのステークホルダーと関係していることもあり、大変喜ばしいことでした。」

また、トレインのユーティリティーマーケットリーダーのマイケル・デイ(Michael Day)は、当プロジェクトをこのように振り返りました。

「このプロジェクトは、タワージャズにとって真のWin-Winを実現しました。エネルギーコストを大幅に削減しながら、従業員と製造の両面でより良い環境を作り出すことができました。」

あとがき

この様な省エネと環境のWin-Win実現によるサステナビリティの向上は、今や世界のお客様のニーズであると改めて認識致しました。日本市場を任されているトレイン・ジャパンとしても、サステナブルな社会の実現に向け、HVACトップブランドの名に恥じることのない製品品質、サービスの向上に尽力して参ります。
 

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