インガソール・ランドがCOP23に参加

トレインが一翼を担うコングロマリット(複合企業体)であるインガソール・ランドが、2017年11月開催のCOP23に参加しました。

COP23とは、国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(2017年11月6日~17日)の略称です。COP22(2016年11月)において、パリ協定発効を受け、細則である通称「ルールブック」の策定を目指されることが決まったことを受け、COP23は、このルールブック策定に向けた交渉を進展させる目的で開催されました。

参照:WWFジャパン

参加の目的

インガソール・ランドはCOP23における国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に、数百ヵ国からなる代表の一員として参加しました。その目的は、国レベルの代表者が次世代技術や温室効果ガス削減目標を達成するためのソリューションに関する最新情報にアクセスできるようにするための場において、インガソール・ランドの持つ最新技術や情報の共有をすることによって、各国の気候変動に対処する継続的行動を支援するためです。

インガソール・ランドのPaul Camuti(イノベーション・最高技術責任者、上級副社長)は、次のように述べています。

「気候変動に関する長期的に必要な対策のための会議であるCOP23は、当社のお客様と環境双方に対して有益であり、この会議に参加できたことを非常に喜ばしく思います。私たちは、持続可能なビジネスの継続が、全世界的な温室効果ガス排出量の削減に寄与することはもちろん、ビジネスとしての成功にもつながるものと信じています。私たちは、お客様ご自身が持つ気候に関する目標達成のお手伝いをすることができるよう、幅広い選択肢を持つ革新的なソリューションをご用意しています。」

COP23では、各国政府や様々な民間セクター組織から、温室効果ガス削減目標を達成するためのベストプラクティスが共有されました。

気候に関するコミットメント

インガソール・ランドは、2014年10月に「気候に関するコミットメント」を発表しています。これは“製品”と“温室効果ガス排出削減に向けた組織のオペレーションおよび製品ポートフォリオ”から生じる気候への影響を軽減することを約束したものです。

気候に関するコミットメント
  • 2020年までに、製品に使用されている冷媒による温室効果ガス排出量を50%削減し、また2030年までに地球温暖化促進の可能性が低い代替品を当社の製品ポートフォリオ全体に組み入れること。
  • 温室効果ガス排出の、長期に渡る低減に資金供給を行うため、今後5年間で製品関連の調査および開発に5億ドルを投資すること。
  • 2020年までに企業オペレーションによる温室効果ガス排出を35%削減すること。

インガソール・ランドはこれらの取組の一環として、自社の施設における温室効果ガスの排出量削減についての評価を行いました。これには、照明の交換や、CO2排出量削減、廃棄物の削減や節水に関する、会社としての取組が含まれます。この気候に関するコミットメントにより、当社(Trane)は現在まで、世界中で約670万トンのCO2排出量を削減しています。この量は70万世帯を超える家庭の消費エネルギーによる年間CO2排出量に相当します。当社は、2030年までに5,000万トンのCO2排出量削減を目指します。