2050年までのHVAC需要予想~2万棟の建物と約100万台の機器~

2050年までのHVACの需要予想と、現在そして将来にかけて必要な持続可能な取り組みについてご紹介します。

 

 

 

 

想像してみましょう。継続的に学習し、適応し、改善しながら、温室効果ガス排出量の削減と省エネルギーを実現する建物を。高効率HVAC機器と統合制御システムを備えた建物は、生産性と快適性を管理するための情報量が豊富なデータを収集することができ、建物のオーナーはそのデータによって施設と地球のために正しい判断を下すことができます。

世界的環境カンパニーTrane Technologies™の主要ブランドであるトレインは、2020年10月に2万棟の建物で100万台目の機器とつながりましたが、この数は今後も増え続け、HVAC業界の長期的な持続可能性の目標を推進していきます。

この活動は、2050年までにHVACの需要は3倍になると予想される中、デジタル制御を活用したコネクテッド・ビルディングは、効率的なエネルギー管理と持続可能な建物運営を継続する上で重要な役割を果たすとされているため、非常に重要なことと考えられます。

 

コントロールシステムの高度化

米国で生産されるエネルギーの約40%を建物が消費しています*。そのエネルギー使用量の3分の1は冷暖房によるものです。このエネルギー消費を抑えるために、トレインはコネクテッド・コントロールを進化させ、エネルギー使用量の削減、空気質の向上、室内外の環境に応じたHVACシステムの自動調整を行っています。

制御システムの進歩により、建物のオーナーや管理者は、実用的なユーティリティーに関する情報を収集・分析することができ、商業施設の大幅な節約と効率化を図ることができます。この削減効果を遠隔監視と組み合わせることで、商業施設では、深刻な事態になる前に、積極的に遠隔で修理を検知・診断することができます。

 

省エネルギー

制御可能な機器が100万台になったことで、ますます多くの商業施設で省エネへの取り組みに手が届くようになりました。

接続された建物のオーナーや管理者は、エネルギー使用量をリアルタイムで確認できるため、省エネ効果を最大限に高めるための調整を行うことができます。また、接続された建物はデータを送信しており、オーナーや管理者は継続的な改善に向け、状況に応じたロードマップを作成することができます。トレインのインテリジェントツールを使用して建物の運用を監視、追跡、予測、最適化することで、大幅なエネルギー削減が可能になります。

建物の新旧にかかわらず、すべての建物はエネルギー効率を改善し、長期的な持続可能性を促進することができます。

 

サステナブルな建物

エネルギー源は重要です。カーボンニュートラルを目指す商業施設では、低炭素エネルギー源から電気やその他のエネルギーを得ることが重要です。

トレインは、商業施設のオーナーが望むサプライヤーから、天然ガス、電力、再生可能エネルギーの競争力のある価格を確保することができます(注:日本では提供していないサービスです)。これは、全世界の年間排出量の2%に相当する10億トンのCO2換算排出量を削減するために、お客様を支援するというトレインのコミットメント、「ギガトン・チャレンジ」の一環です。

エネルギー使用量を削減し、持続可能な建物を作り、私たちを取り巻く世界を改善するためには、すべてのつながりが重要です。トレインと一緒に、可能性の先へ。

 

【出典】

* 米国エネルギー情報局「Annual Energy Outlook 2020」(ワシントンDC, 2020)

 

英文の同記事を読む Read this article in English